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Channel: 『植物マグマ』中山栄基 Official Blog
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【中山栄基の解説】アメリカでは医師が調合薬の代りに果物や野菜を処方し、他方、麻薬性鎮痛剤オピオイドの乱用で死亡事故急増で非常事態宣言

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先づ、解説記事を参照ください。
医師が薬の代わりの果物や野菜を処方し始める(TRINITYより)
http://www.el-aura.com/wake-up-japan20160813/

米、鎮痛薬で非常事態宣言(Yahoo!ニュース)
https://news.yahoo.co.jp/byline/inosehijiri/20170811-00074426/


日本では到底考えられないことですが、アメリカ合衆国テキサス州ヒューストンのハーマン記念病院のガース・ディウイス医師は調合薬の代りに果物や野菜を処方しているというのです。そこにはFarmacy(薬局)と呼ばれる野菜、果物の販売スタンドで処方された果物や野菜を買うことができるのです。Farmは農園という意味なので、Farmacyとしたのだそうです。

医学の祖ヒポクラテスが「汝の食事を薬とし、汝の薬は食事とせよ」の言葉通りに、この医師は食生活やライフスタイルこそ最良の治療と考え、調合薬の処方を止め、野菜や果物を処方し始めたというのです。そして、更にすごいのは病院がファーマシースタンドを開設し、患者は新鮮でオーガニックな食べ物が市価より安く買えると言うのです。日本でこのような医師がいたら、すぐにクビになってしまうでしょう。

しかし、処方される野菜、果物は完全無農薬、無化学肥料で遺伝子組み換えでもないと意味がないですね。それがアメリカで完全に確立されているかが問題ではありますね。

でもこのような実行力はすごいと思いますし、そのような医療が全世界で拡がってほしいものです。他方、極めて深刻な麻薬ドラッグの根の深さにもアメリカらしさを感じます。というのは、麻薬性鎮痛薬オピオイドで2015年には33,000人あまりの人が過剰摂取で生命を落としました。オピオイド(Opioid)はケシから採取されるアルカロイドやそこから合成された化合物である。これらにはモルヒネ、ヘロイン、コデイン、オキシコドンなどが含まれ、又、合成オピオイドにはフエンタニル、メサドン、ペチジンなどがあります。オピオイドは薬事法では劇薬指定されており、アメリカでは薬物中毒死の43%がオピオイド医薬品の過剰摂取であるとされています。

図1:WHO 3段階除通ラダー 出典:がん治療新時代WEBより
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この二つのニュースは全く別の次元のような間を受けますが、肉食を中心に生活してきた結果、生じた疾病を薬剤で治そうとしたが、それもうまくいかなかった。そこで、食事を根本的に見直した結果、野菜、果物などが極めて大事ということを認識し、草食にシフトをおかなければニッチモサッチモいかなくなって、医師が遂に『医は食にあり』を実践し始めたのではないでしょうか。その結果、癌の死亡率は年々減少の傾向をみせており、成果をみせ始めています。

日本人は過去のアメリカの食生活にどんどん近づいていますから、癌も心臓病も糖尿病もどんどん増えています。ということは、今、アメリカが非常事態宣言を出した麻薬性鎮痛薬による中毒死が増加する可能性があります。疾病の増加に鎮痛薬は欠かせない薬です。癌、膠原病、リウマチ、痛風、その他の自己免疫疾患には薬のオンパレードで、いよいよ過剰な薬剤投与で結果がでないことがはっきりとわかってきた時、日本でも野菜、果物の処方箋が出るかもしれませんね。


FACEBOOKページ 中山栄基
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