Quantcast
Channel: 『植物マグマ』中山栄基 Official Blog
Viewing all articles
Browse latest Browse all 317

『有機栽培がなぜ良い?化学肥料栽培の「超危険な野菜」を発表』のブログ記事について

$
0
0
【中山栄基の解説】
『有機栽培がなぜ良い?化学肥料栽培の「超危険な野菜」を発表』のブログ記事について



他の項でも述べていることですが、有機栽培は危険な農薬や化学肥料を使用していないから安心、安全と思われていますが、有機栽培用の農薬が何10種類も認可されていますし、動物の糞の堆肥の場合、動物に化学薬剤を摂取させていないことが前提でなければいけませんし、何年も寝かせたものと1年以内のものでは全く、作物に違いが生じてしまいます。ですから、本当に化学物質を一切使わず、堆肥を完全に土にもどったもの、私の知人が使っている堆肥は5年寝かせたものを作って、植物マグマ(3.5~5%位混ぜる)と混ぜて使っていますが、これくらい時間をかけないと、本物の堆肥にならないのでは!

また、九州のあるこだわった生鮮食品の直売場では野菜をビニール袋に詰めた状態にして、次のような色シールを貼って栽培方法が一目でわかるようにしていました。

(緑)農薬、化学肥料無使用
(黄)化学肥料使用
(白)農薬使用
(赤)除草剤使用
(青)堆肥、有機肥料使用


それでも嘘をついて無農薬、無化学肥料と提示する生産者もあるので、生産植物のミネラルバランスの分析データの提出を定期的に義務付けるのです。その代わり、化学物質を一切使わない作物はその分、高いのです。それにかかる手間賃を消費者は負担するのです。何倍高くても欲しい人は欲しいのです。若干高い位では本来、割に合わないはずです。

何故、農薬処理された作物が良くないかは誰でもわかりますよね。虫を殺したり、草を枯らしたりするものが、作物に付いているのですから、それを食べる人間によくないのは当然ですね。また、蒔いた種子が動物に食べられないように毒をつけておいているのですから、その毒種子の作物を食べたらいいわけないですよね。農薬はその目的から、体に悪いものであることは容易に理解されることですが、化学肥料が体に良くないことはいまいち、理解できないのではないでしょうか。私たちの体の栄養源はどこから手に入れるかといえば、食べ物の中にある元素バランスを食べることで、体がその食べ物のバランスを受け継ぐものです。だから、化学肥料を栄養源として摂り入れた作物は化学肥料のバランスになっているのです。それを私たちは食べた結果、私たちの体には、窒素、リン、カリウム、マグネシウムなどの化学肥料の元素が多くなり、本来の野生のバランスから逸脱してしまい、最終的には病気になるのです。

最もわかりやすい1例をあげれば、生体からカルシウムが減少していきますから、それに対応したさまざまな症状が起こってきます。

このブログ記事では、化学肥料の硝酸態窒素を使うことによって、植物はストレートにこの硝酸態窒素を吸収し、それを消費者が食べることで、生体に吸収され、唾液などで亜硝酸塩に変わり、それに別の食べ物に含有するアミンが加わることで発癌物質のニトロソアミンに変わり、有害作用を来たすのです。それ故、今の農業政策ではこうした肥料を使うことが主流になっているのだから、国の姿勢が、消費者の健康には向いてはいませんで、企業の利益の方にしか向いていないといわれるのは当たり前でしょう。

さらに、化学肥料のミネラルバランスのカリウム、リン、マグネシウムが体内で増えれば腎臓に多大の負担がかかり、血液のろ過機能が低下し、腎臓機能障害に発展していきます。この20年間で急激に腎臓透析患者が増大しているのは化学肥料による障害がやっと軌道に乗って私たちに襲いかかってくる体制作りができたからではないでしょうか。これからは、癌と並んで腎障害が大きくクローズアップされてくるでしょう。



Viewing all articles
Browse latest Browse all 317

Trending Articles