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Channel: 『植物マグマ』中山栄基 Official Blog
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【中山栄基の解説】体に悪いのは合成化学物質だけではない! 自然界が育んだ無毒ともいわれる生物でも抽出をすればするほど化学物質と類似してきて有害作用が生じる(その1)

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人類の誕生以来、私たちは生物を食べることによって生命活動を行ってきた。植物の出現で、地球上には酸素が増え出し、その結果、好気性生物が陸上でも生命活動が出来、人類も出現した。人類は太陽のエネルギーと水、空気、そして食料としての生物を得ることで、子孫を残しつづけ、現在、一説には70億人の人間が地球上に存在しているといわれる程、増え続けています。しかし、今、文明社会に住む人間には大きな変化が生じています。それは、科学の発展というか変化によって、私たちの生物学的環境、物理学的環境、そして化学的環境が一変してしまい、今まで自然が育んだ環境にどっぷり浸っていた生活から、人工化した環境に現代人はどっぷり浸っていることで、体に異変が生じています。その原因が化学物質という、これまで地球上に全く存在しなかった物質を人間が地上や地下の鉱物及び生物資源を利用して多数、多量に作り出してしまったからである。その行為はこれから先もどんどん進められ、更に変化し、留まるところを知らぬ勢いで増え続けています。

私から言わせていただければ、合成化学物質の生体への有害作用に警笛を鳴らし、止めさせる活動をしなければならないという時期は残念ながら逸してしまったと考えます。何故ならば何世紀も前から、生命を失ったり、思い病気にかかった先人の方々が沢山出現し、多くの知識者たちが化学物質の有毒性を発表し、その製造や使用に警笛を鳴らしてきました。しかし、化学物質は増える一方で、我々の生命活動の隅々まで侵入してきていますし、物理学的環境も放射線をはじめ、電磁波、温熱、気圧、振動など様々な負荷に囲まれた生活をしています。更に生物学的環境は深刻で、私たちの祖先は自然界が育んだ野生の生物だけを食べていました。ところが人口の増加に伴い、自生の生物だけを食べる生活環境ではなくなり、人間は植物を栽培し、動物を飼育するようになりました。初めは自然と大差のない生育方法でしたが、近年は人工化環境が著しく発展したことで、私たちが毎日、口にする食材や食品には化学肥料や農薬、ホルモン剤、抗生物質、食品添加物などが使用され、野生とは全くかけ離れた元素バランスになってしまいました。

当然、私たちはこの人工バランスの食品を毎日、食べているのですから、これに基因する病気が増えるのは当然で、今、癌をはじめとして心臓病、脳血管系障害、糖尿病、痛風、自己免疫疾患など、様々な病気が右肩上がりで増えています。もちろん、化学物質はすべて私たちの生体にとって異物ですから、有害作用があります。更に私たちが注視しなければならないことは自然界のものなら、すべて問題ないのかというと、そうではないのです。先づ、第一に水及び海水や土、岩石から抽出したものは基本的に問題です。

では水から考えましょう。

確かに私たちは毎日、水を飲んでいますから絶対に必要ですが、飲み過ぎても、少な過ぎても問題です。水の中には地中からの鉱物ミネラルが溶解しておりますが、生体液中の主なミネラルと飲料に使われている水のミネラルバランスはかけ離れています。図1、2を見てください。体液はナトリウムと塩素とカリウムがほぼ拮抗したバランスで存在し、カルシウムは極端に少ない状態にあります。然るに飲料水やミネラルウォーターなどの多くはカルシウムが最も多く、次いでナトリウムでカリウムは少なくなっています。硬水になると、もっとカルシウムやマグネシウムが多くなって来るので、更に体に負担がかかるのです。海水は塩類が約3%で、その大半がナトリウムと塩素で、次いで、マグネシウムが多くなっています。海水は一見、体液と似てはいますが、カリウムが極めて少ないのです。体液は細胞内液に多いカリウムと細胞外液に多いナトリウムと塩素でバランスが取れているのですが、海水を多く飲むと細胞外液のミネラルが非常に多くなり、細胞はしぼんだようになってしまい、海で遭難しても海水を飲んだら死んでしまうのは海水は体液のミネラルバランスではないからなのです。

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又、人間は土や石、岩も食べません。表1を見れば明らかなように、土は酸素とケイ素が比較的に多く、次いでアルミニウムとなっています。

人間は動物であり、生物の野生植物と同じような元素バランスにあるのがわかる。それは人間が長い年月、野生植物を食べてきたからです。

つまり、私たち人間は植物や動物を食べて生命活動をしており、間違っても土や石、海水を飲んで生きてはいけない。ところがミネラルは体に良いとかいって、鉱石を酸などに溶かせて飲んだり、細かく砕いて摂取したり、一時期、にがりが健康ブームに乗って流行ったりしましたが、生体に適応しないものを常用するのは危険な行為であるとしか言えません。

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表1(解説)大地はケイ素、アルミニウムが極めて多く、海は塩素とナトリウムのミネラルが多い。野生植物は大地に近いカルシウムが最も多く、次いで、カリウム、ケイ素などとなっている。


当然、塩も同じです。海水は飲めないでしょう。でも塩は摂っています。人間の長い間に食文化になってしまったからです。でも基本的には体には良くないのです。塩を摂取するなとは言いませんが、ほどほど、少な目がいいと思います。

もう一つ問題なのが、人間が作っている食材用の植物と動物です。現代人は野生の生物を食べる習慣がどんどん少なくなってきて、今では海藻と天然の魚介類位しか食べられなくなってしまいました。栽培の植物や人工的な飼育の動物をすべて否定するわけではありませんが、現在の農作物は農薬、化学肥料を使い、遺伝子組み換えされ、化学薬剤漬けされた種を用いて栽培しているのが主流です。こうした農作物のミネラルバランスは野生の植物と比べて、図3に示されたようにカルシウムが極端に少なく、窒素、リン、カリウム、マグネシウムなどが非常に多いバランスで、私たちの体は農薬、化学肥料バランスになっているのですから、免役力はどんどん落ち込み、自分の体を満足に防御できない体にさせられているので、誰もが何らかの病気に陥る可能性があり、今や病気は年齢に関係ないところまで来ています。

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図3(解説)栽培作物はカリウム、リン、マグネシウムなどが多く化学肥料のバランスになっている。


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