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【中山栄基の解説】NHK番組『あさイチ』特集「常識が変わる-親の食事」- 高齢者にとって、良いコレステロール値基準と危険な低アルブミン値

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【中山栄基の解説】NHK番組『あさイチ』特集「常識が変わる-親の食事」の中で、コレステロール値は年を取ったら、正常値は高くなり、高い人は低い人より生存率が高い統計結果。また、低アルブミン値は高齢者の場合、要介護や死亡率が増加することが判明

東京都保険長寿医療センター研究所の新開省二副所長(医師)は、65歳以上のコレステロールの理想値は男性180~250mg/dl、女性200~260mg/dlとし、従来の基準値120~220mg/dlとは一線を画すデータを発表しました。更に、コレステロール値が低いと累積生存率に明らかな低下が示されています。つまり、寿命が縮まるということなのです。

NHK番組『あさイチ」より
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同様に、アルブミン値も低下すると図にみるように70歳以上の人のアルブミン値が3.8以下の人は、アルブミン値が4.2~4.3レベルの人に比べて要介護、死亡率が2.3倍に、又、アルブミン値が3.5以下の人は3.5以上の人に比べて肺炎にかかる危険度が9.1倍に跳ね上がっています。この二つの情報で、コレステロール値は年齢、性別にかかわらず、220を超えるとH(高い)のマークが付いて、要注意となり、医者によってはコレステロールを下げる薬を出すことになります。

NHK番組『あさイチ」より
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NHK番組『あさイチ」より
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私も(72歳)コレステロール値は220~240位で、医者から薬を出しましょうかといわれていますが、必要ないと断っています。しかし、現代生活では第2次大戦以前に比べてコレステロール値は格段に高くなっており、150以下の低いレベルにある人はあまりみかけないと思われるのですが、実はそうではなく、結構いるというのです。それはコレステロール値を下げる薬を何年も摂取している人達です。更に、120以下の人でも薬を飲んでいるというのですから、こうなると逆に血管にコレステロールが少なくなり過ぎて、破れる症状、つまり、卒中という病気になります。日本人はこの卒中が多い民族でした。それは脂肪を摂らず、炭水化物を多く摂っていた為でした。しかし、今の食事は脂肪を多く摂取する欧米型の食生活になったことから脳梗塞や心筋梗塞が癌を含めて、日本人の3大疾病といわれるようになりました。

しかし、今、怖いのは薬剤摂取やコレステロールを制限する食事をしている方の低コレステロール症状で生じる卒中、特に脳卒中です。

又、新開先生が推奨しているように年齢が65歳以上では男性のコレステロール値は250、女性は260までが正常値であるから、ここで、薬を飲むことによってわざわざ寿命を下げていることになり、更に、この薬剤の有害作用で免疫力の低下や。体の様々な部分に異常が生じます。私は仕事柄、薬剤は毒であるという認識に立って生活してきましたので、ほとんど薬を使わないで今日まできましたが、日本人の性質は権威のある人から言われると全く疑わずに信じて実行してしまうという、悪い面を持っています。それが自分だけならまだしも自業自得で、しょうがないことなのですが、自分の周りの人達にもそれを押し付ける方が沢山いらっしゃいます。これが一番、今の日本の医療で問題だと思います。

今や現代医療は非常識の常識の中で孤立していますが、旧態依然とした治療や考え方を持った医療関係者が大多数を占めています。しかし、NHKが『あさイチ』でよくぞ、発表しましたね。これは勇気のあることです。

夕張市が財政破綻したことで、肺炎の死亡率の急減少、癌、心疾患の死亡率も減少するという快挙が生じました。肺炎でも病院に行かないことで、抗生物質を摂取しないから、免役力が下がらず、又、薬剤でCRP(炎症反応)が余計ひどくなることもないので、少なくとも現状より急激に悪化することもないので、死亡まで至らないというのが、現実の統計データなのではないでしょうか、更に夕張の65歳以上の高齢者の割合は45%で全国の25%を大きく上回り、世界でも最高レベルにあって、総合病院がなくなり、薬剤の使用率が減少するという、現代人の未来がよくわかる結果が得られましたが、NHKのコレステロール値だけでも現代生活に一つの提言をしているとは思いませんか。更に、私は前からこの検査だけは是非実行して下さいと指摘している項目の中に今回、アルブミン値が発表されました。コレステロール値はほぼかならず検査をしますが、アルブミン値や総蛋白などはしたり、しなかったりで、私もこの大事な血液検査項目で色々な体内の情報が得られますから、血液検査をする場合は医師の言う通りにするのではなく、出来るだけ全項目の検査をすることを心がけてください。その結果、自分の体の情報が多く得られるのですから、しないということは良くないことです。

夕張市の医療崩壊で疾患の死亡率が低下した例
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今回のアルブミンは体の構成成分ですから、これが低いということは健康を損ない寿命を縮めるのも当然のことです。又、アルブミンが低くなると血管から水分が漏れて腹水貯留などの異常が生じますので、こうなると生命の維持さえも危うくなります。又、アルブミンは肝臓で作られますので、アルブミン値は肝臓機能の指標にもなるので、非常に重要な検査です。もう一つ、このアルブミンは薬剤が1回の投与でも壊れてしまうことがあります。《これは皆さまよーく覚えておいてください。》大事なアルブミンが抗生物質やステロイド剤などの薬剤の1回の投与で、20~30%も破壊されてしまいます。ですから、入院して安心かといえば、とても安心できる状態ではないのです。だからこそ、入院している人は血液・生化学検査を毎日のように受けているはずですから、その検査結果を自分の目でよくみて、自分の検査値を絶えず、確かめる注意が必要です。

FACEBOOKページ 中山栄基
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