気温35℃以上の東京から、22℃の札幌は砂漠の中のオアシスですね。それにしても海外、特に中国、韓国など近隣諸国からの旅行客の方々が本当に多いので、世界は明らかに近くなっています。ホテルのレストランで中国の方と思われる10代の娘さんが、体のアチコチを始終掻きながら、食事をしながらスマホをみていました。料理はバイキングなので自分で好きなものを選べます。その娘さんが何を食べていたかというと、スクランブルエッグ、ハム、ソーセージ、コーヒー乳牛、フレンチトースト、スパゲティなどでした。中国人に限らず日本人でもアトピーの方は沢山います。そして、若い方の多くが、和食ではなく、洋食化しているということです。こうした、食の欧米化は中高年の方々にも及び、和食離れが進むと共に、癌、脳血管系、心臓病、糖尿病などをはじめとする現代病が右肩上がりで、増えてきています。ということは現代病の主たる原因は食にあるとも考えられますが、もう少し、思考を掘り下げてみますと、人類が化学物質という、地球上にそれまで全く存在しない物質を多品種、同一物質を大量につくってしまいました。
写真1 北海道苫小牧で野生のウサギがいました
私たち人間を含めて動物は生き物を食べて生命活動をしてきたのですが、その中に多種類の同一物質が入ってきたことで現代人の体は野生動物から、人工養殖化、異物化現象が生じ、その結果、体を防衛する自己治癒力、つまり免疫力がどんどん低下したことで、様々な病気が生じてきました。
このように、現代病の原因が近代文明で生じた生体の人工化によるものとなれば、治すものは当然、自然界のパワーとバランスしかないということになります。そうした意味では北海道は自然の宝庫、野生生物はどこにでも生育しています。
なかでも、イタドリは身丈ほどにもなる植物で、別名スカンポとも呼ばれているアクのない植物ですので、こういうものをしっかり食べることを習慣づけることが健康ライフの第一歩ですね。又、海の幸も北海道は豊富で、自然が育んだ生物がいつでも、どこででも手に入ります。毎日、この自然の恵みを体に摂り入れていれば、少なくとも現代病にはならないか、改善できるのではないでしょうか。
写真2 北海道 イタドリの群生、道路脇
写真3 北海道 イタドリの群生、道路脇
写真4 奈良県 曽爾村、萱の群生
写真5 奈良県 曽爾村、萱の群生
私は20年近く前に野生植物を求めて、樺太まで行き、現地で木のようなイタドリをはじめ、何メートルもあるような昆布を採取し、本格的に輸入することを試みましたが、相手国の事情で断念した経緯がありました。海藻、草木を熔融マグマ化した植物マグマの原料には北海道の野生植物は国内では最も適応している地域の一つと言えます。私たち現代人の健康を守ってくれるものは私たちの足元にあるのです。それに私たちは気づかず、無視して、酸素、炭素、水素、窒素で作られた合成化学物質ばかりにウツツを抜かして、泥沼にはまり込んでいるのが現代生活です。私たちが踏みつけている野生生物たちに癌をはじめ、様々な疾病を改善する力、つまり自然免疫力と元素バランスを持っているのです。
写真6 佐賀県唐津 山の中のオリーゼミネラル農園
写真7 佐賀県唐津 野生の枇杷
私はこの自然界の恵みを毎日摂取して、胃癌を消失させることができました。免疫力も胃癌と診断された時は、リンパ球32%、単球4%でしたが、6ヶ月後には、38%、7%に上昇し、胃癌が消失した3年後には、リンパ球42%、単球8%でした。胃癌消失後も再発が怖いので、毎日、欠かさず摂取していますので、今年の3月は、リンパ球45%、単球6.4%、5月は、46.8%、8.2%で、この5月のデータはほぼ理想値に近いものでした。但し、白血球数は3,900、3,800と低いのが問題ですし、肋間神経痛と思われる痛みに時々襲われます。72年間生きてきたので、体のどこかしらにガタが来るのは致し方はないのですが。心臓が悪いのではないかと思い、一通りの精密検査を受けましたが、問題なしでした。その他、時々、体のあちらこちらが痒くなったり、物忘れがあったり、視力が低下したりと五体不満足の部分がいくつかありますが、1日7~8時間、立ってしゃべれるエネルギーもまだありますし、全国走り廻る体力もあるので、不平を言ったらバチが当たるかも知れませんね。その他の主な血液・生化学検査では、アルブミンは4.2、炎症反応のCRPは0.1、血糖値96、中性脂肪57、肝機能のAST 16、ALT 10など、ほとんどが正常レベルにはありました。
ここまで、健康で生きてこられたのも、まわりの方々が、様々なアドバイスや無農薬、無化学肥料の食材を届けてくれたおかげで化学物質を使わない生活ができたからと思います。何はともあれ、化学物質を体内に入れなければ、少なくとも病気になるリスクはかなり減少すると思います。それにしても、市が破綻して病院がほとんどなくなってしまった夕張市で、病気の方はさぞ難儀にあっておられるかと思いきや、どんどん健康を取り戻すし、肺炎での死亡率の急減少、そして、癌や心疾患での死亡率まで減少するという、まさに現代医療の崩壊の状況を元夕張市の総合病院の医師が疫学調査のデータ等から実証公開いたしました。
持病を抱えたお年寄りが、症状を悪化させ、免役力が落ちた状態で病院に行き、そこで、症状を好転させる為に抗癌剤や抗生物質、ステロイド剤といった体に強く影響する薬剤を投与されると、リンパ球や単球などの免疫力が更に低下し、それに伴って白血球が増加します。更に、厄介なのは炎症反応CRPがもっと上昇してしまうことがあるのです。肺炎などの場合は炎症反応が上がっているわけですから、体に負荷が強くかかる薬剤は更に体にダメージを与えてしまう恐れがあります。又、総蛋白質やアルブミンなども短時間で破壊することもあります。又、抗癌剤の場合は血液そのものを壊してしまう作用をもっているものがあるので、白血球、赤血球、血小板などが壊されてしまう恐れがあります。ということは、肺炎などで緊急入院して、炎症反応が余計高くなったらと考えたら、怖くて病院には行けなくなってしまいます。夕張市の方々が頼りにしていた病院が存在しなくなったことで、自分の体は必然的に自分で治さざるを得なくなったわけです。そこで、肺炎の死亡率が低下したということは、65歳以上の高齢者が45%を占める都市では極めて考えられないことです。お年寄りが肺炎になることは今や癌と宣告されるように死に直結している位、高い死亡率になっています。その原因が、免役力が下がった時に、抗生物質やステロイド剤などの摂取を受けないことで、薬剤による弱った体への負担がこれ以上かからず、免役力も落ちなかったこと、そして薬剤に頼らず、自分の力で自然免疫力を上げる努力をしたことによって、肺炎も、そして、癌も心疾患も死亡率の低下現象をもたらしたのです。
これは80歳以上のお年寄りが、肺炎で緊急入院した時のデータです。
免疫力は2日間の薬剤投与でほぼ同じような結果で推移したのですが、炎症反応のCRP値が極めて高値に跳ね上がっていることが大問題です。誰もが、肺炎で病院に行ったら、肺の炎症状態を止めて楽にしてもらえると思うでしょう。でも、実際は弱った体で抗生物質やステロイド剤などで炎症を抑えようとしますが、逆の反応を生じてしまいます。更に薬剤によって大事な蛋白質が25%位破壊されてしまっています。信じられないようなことですが、化学薬剤によっては体の機能も成分も見境なく即座に破壊する力を持っているものが沢山あります。余程、薬学に精通しているか、毒性学を修得していないとこうしたことはわかりません。当然ですが、医者にも理解できないのは当然で無理からぬことだと思います。
但し、これまでも沢山、こうした薬剤で生命を落とした人がいることでしょう。だからこそ、夕張市の高齢化になり、病院や医者がほとんどいなくなった市で、肺炎、癌、心疾病での死亡率が年々減少しているということは、弱った体に合成化学薬剤は症状に拍車をかけ、更に悪化させることを示唆し、毒を持って病を制することは土台無理だということを証明していると思います。私はこうした抗生物質やステロイド剤がたった1日、2日で体の25%も蛋白質を破壊させたり、炎症反応を4倍以上にも跳ね上げさせるほど急変化させる力を何故持っているのかが不思議でなりません。
結論として、自分がもし、緊急性の病気になったら一体どうすればいいのだろうということになりますが、私たちは夕張市の状態を対岸の火事のような感じで見ていたと思います。でも夕張市の人達は病院がなくなって、コンビニが少なくなって、過疎化したことで不自由になったかも知れませんが健康な暮らしを取り戻した幸せな人達だと私は思います。
私のモットーは合成化学物質はもういらない!
図1 夕張市の高齢化の状況
図2 夕張市の疾病別死亡率の推移
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