最近、有名人が癌になったことを発表したり、長い闘病生活の末にお亡くなりになったという悲報が多いなあと痛感しますが、私の周りも本当に病人だらけです。もう10年もしたら、日本人は慢性病患者が1億人を突破しましたなどと言う記事が躍るかも知れませんね。
いずれにせよ、慢性病にかかること自体が失敗しているのですから、その失敗生活を引きずったまま、病気を治そうとしても、それはほぼ不可能だと思います。何故かと言いますと、現代病は生活習慣そのものが病気の主たる要因になっているのですから、生活習慣を病気にならないような健全なレベルにしない限り、一時的に治療でよくなったとしても、同じことが繰り返されてしまうのではないかと思います。
健康な体にするということは、きれいな体にすることで、汚さないということです。汚れれば、体の機能に不具合を生じ、体の防衛能力が落ち、外敵の侵入を防ぐ力が弱まるので、体が劣化し、傷みが生じ、腐ってきます。年をとれば枯れてくるのは自然の摂理なのですが、腐るのは不自然なことです。病気は不自然な状況が続くことで生じることですから、体の汚れが不自然な状況をつくる最も多いファクターといえるでしょう。
しかし、体をきれいな状態で保つことは、この現代生活では極めて難しいと言わざると得ません。それは、この文明生活が膨大な数量の化学物質を利用して成り立っているからです。
化学物質は私たちの体の成分ではないので、生体には異物です。化学物質が生体内に侵入すると、体は異物としてとらえ、防御のために、活性酸素を出して、敵対攻撃をしますが、同時に自分の体も被害をこうむります。
さらに化学物質には生体に有害作用を生ずるものが沢山ありますので、化学物質を多く取り入れれば入れるほど、私たちの体は汚れ、体を防御する免疫力が劣化することで、様々な不具合が現われ、それに応じた病気へと発展していきます。
化学物質は我々に素晴らしい文明生活をもたらせてくれました。細菌が繁殖した時に殺菌剤や抗生物質、止血剤、麻酔剤など、社会に貢献してくれているものが沢山あります。しかし、今やこの化学物質が私たちの生命活動を阻止するまでにはびこってしまっているのも事実です。そして、人類の多くは、その弊害に気づいている人は少数です。特に日本人は世界でも有数の化学物質の製造、使用国であります。少し位、体の中に入れても何ともないからと、化学物質の侵入を許しているうちに、いつの間にか、体は腐って病気になっているのが現実です。そこで、又、化学物質の薬剤を摂取してしまう。それで、一時的に腐りは止まったかにみえますが、薬剤で腐ったところを修復することはできません。しかし、体をきれいにすることを徹底していけば、腐った部分も自浄能力で対外に放出し、時間をかけて回復させれば、元に戻ることは難しくても、生物には回復能力をもっていますので、改善ができるはずです。手術はその腐った部分の除去ですので、それに頼っている今の治療はいかがなものでしょうか。そうした空気が患者にも伝わるので、病気になったら、先づ、手術で対応できると思い込むような状況が、日本で多分に生じているように思うのですが!
私は自分の体がきれいになれば、防衛力である免疫力が自然と高まってきて、その結果、腐った部分が体外に排出されると思います。病気の方が野生の生き物をしっかり摂取することで、体内の汚物がいろいろな形で対外に排出されていることが実証されています。野生植物マグマを食べ出したら、膣から血塊がいくつも出てきたり、腫瘍が外に出てきたり、排便に血塊が出てきたりと、様々な汚物の排出がみられています。つまり、体から化学物質を少しずつでも除去して、きれいな体にすることで、自浄作用が生まれ、体は病気を改善させていくものと考えます。
夕張市が財政が破たんし、公共施設がなくなり、病院がどんどん減少して、ご病気の方は途方にくれたそうです。若者はどんどんいなくなり、大型スーパーやコンビニも少なくなり、65歳以上の人は45%まで上昇したそうです。因みに日本人の65歳以上の人の割合は25%で、これでも世界で最も高齢化状態で、100年後でも40歳レベルであるので、夕張市の45%はとんでもない数字といえます。しかし、図1にみるように、癌や肺炎、心疾患での死亡率は、この10年間で、右肩下がりで下がり続けています。これは元夕張市の総合病院の医師が、その後の夕張の人々のデータをまとめたものを鹿児島の講演会の時に発表したものの一つで、まさに医療崩壊が生じていると述べておられます。
癌、肺炎、心疾患の患者さんが病院に行かず、自分たちで、病気に負けないような体作りの生活を率先した結果が、これらの疾病の死亡率を低下させたのだということだと思います。化学薬剤を体に入れないことが、体をこれ以上汚さない、免疫力を落とさないことになり、死亡には至らないで済んでいるという実証ですね。
図2も癌の死亡率が、アメリカやヨーロッパなどの先進諸国に比べ、全く異なっているデータです。日本は右肩上がりで伸び続けていますが、他の先進諸国は下がり始めています。これは、各国が手術や抗癌剤、放射線照射に頼らず、様々なやり方の治療を摸索して実践しているのに、日本だけが、かたくなに手術と薬剤に頼った治療に終始した結果の証明そのものではないでしょうか。
図1
図2
体を化学物質で汚すだけ汚して、病気を治すことなど、常識では全く通らない理論ではないでしょうか。しかも、その化学物質が体に有害作用のあることが判明しているものでも副作用を公表しながもら、使っているのは生命を軽んじているとしか思えません。農薬、食品添加物、化学肥料、ホルモン剤、抗生物質など、日本人はどこまで盲目なのでしょうか!!
真に、嘆かわしき限りですが、「どうしようもないのも現実ですね」とこまで耐えなければならないのでしょうか。
病気で薬を摂取している方は、せめて、次のことだけでもして下さい。是非、これまでの血液、生化学検査データをよくみて、体が良い方を向いているのか、変わらないのか、悪い方を向いているのかを確かめて下さい。検査は全項目をすること、決め手になるのは、特に白血球数とその百分率のリンパ球、好中球、単球、好酸球、好塩基球ですが、この検査をしていないような医療機関は免疫力を調べないので、はじめから、病気を改善するための取り組みを放棄しているとしか思えないと考えた方がいいですね。勿論、赤血球数、ヘモグロビン、ヘマクリット、血小板数も大切な検査項目です。生化学検査では、総蛋白(TP)、アルブミン、ALP、LDH、総ビリルビン、ALT、AST、総コレステロール、BUN、クレアチニン、尿酸、中性脂肪、CRP、血糖値、HbA1C、カリウム、カルシウム、無機リン、TSH、BNPなどをみれば、ほぼ状況の把握ができると思います。
尿はpH、潜血、蛋白、糖ですが、自分で試験紙で測定が出来ますので、少しでも自分の体のことは自分も関わって調べることを試みてください。
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