今、私たちのまわりには「非常識の常識」が「本来の常識」を押しのけてドッカリと居座り続けているように私には思えてなりません。これは大変不幸なことです。常識が捻じ曲げられ、非常識が一般化するということは社会の崩壊状態です。
私が言う「非常識の常識」とは化学物質という生体にとって異物で有害な物質が現代社会の救世主の如き扱いを受けて、私たちの生活の隅々まで浸透していることです。
人間にとって何が一番大切かと言えば、生命であり、健康で一生を暮せることではないかと思います。しかし、我が国では癌をはじめとする様々な現代病が右肩上がりで増え続けています。ということは、この国の行政は健康ということに対して意識が薄いということになります。現代病の原因は化学物質の摂取と人工・養殖化した食習慣と生活様式によるもので、人間が創った病気であると断言できます。
しかし乍ら、どんなに危険な化学物質でもこれまで、我が国で製造・使用の禁止されたものは数十種類程度と思われます。何百万種類ともいわれる化学物質の中でほんの僅かなものだけが禁止されているに過ぎないのです。又、毒性試験もおおよそ10万種類程度しか実施されていません。これは全体のせいぜい1~2%というところでしょう。又、発癌性についても、WHOの中の国際癌研究機関IARCで、発癌物質と認定したもの(人間で癌の発症のあるもの:グループ1)でも世の中で使用されているものが多くを占め、動物実験や培養細胞を用いて行われた実験で発癌を示されたもの(グループ2、あるいはグループ3)ではほとんどの使用制限がなく参考程度の評価しかされていません。
法律では、毒物・劇物取締法、化審法、労働安全衛生法、食品添加物の指定などで取り締まられていますが、それは裏を返せば、こんなに有毒性があっても使ってもいいですよとお墨付きを与えているようなものです。ですから、青酸カリでも、危険な農薬でも大手を振って使われているのです。
食品には非常に沢山の合成化学物質の添加物が使われ、農業には生物を殺す農薬や生体のミネラルバランスを変えてしまう化学肥料、養殖、養鶏、養豚、酪農には発癌を促進したり、様々な生体障害を生じるホルモン剤や抗生物質など危険な化学物質が大量に使われ、安全な食品などは、ほんの数パーセントあるかどうかという状況です。
体をつくり、生命活動を維持する為に必要不可欠な食品に私たちの体をつくる成分以外の有害物質をこれほどふんだんに使っていることを奨励する国が他にありましょうか。
美容、生活雑貨の世界も未曽有の化学物質のオンパレードで、もはや収拾がつきません。食べるものではないからと、極めて危険なものでも平気で使われているものが沢山あります。
医療に至っては、病気を治すという名目で目を覆うような治療方法がメジロ押しです。例えば、癌治療と称する抗がん剤というとんでもない有毒物質の投与や、いわゆる癌プロモーターのホルモン剤治療、自己免疫抑制剤の投与など、病気を治す治療ではなく病気をひどくする。更に、新たな病気をつくる治療をしている有様で、これぞまさしく「非常識の常識」の極みともいうことでしょう。現代医療では病気を治すことはとても出来ないので、兎も角、病気で生じている症状を一時的に和らげたり、消去させることに全力を注いでおり、患者も一時的に楽になることで、満足してしまう。しかし、又、症状が出てくると、又、病院に行く、これの繰り返しで薬漬けで体を防御する免疫力はガタ減りで、新たな病気が出現する。そのための化学薬剤をさらに服用する。これが現代医療の実態です。
こうした、人工・養殖化、化学物質漬けの現代生活で、もはや私たちのの体は養殖動物状態で、誰もが等しく平等に現代病にかかる可能性を持つほど化学物質による人工化現象は予想以上のスピードで進んでいます。
私たちはもはや自分の健康、自分たちの生命は自分たちで守る以外、誰も守ってくれません。国も、法律も、守ってはくれません。
では、どうすればよいのかといったら、無知であることが最大の罪悪なことです。
それには、先ず、現実を知ることです。その中で自分がどんな環境下で生活をしているのかを見極めることです。そして、危険なこと、有害なもの、生命活動を妨げるものや行為を改めることです。そして、自分の味方、つまり、健康になるものを見つけることです。安全、安心な食べ物、生活雑貨、化粧品、そして、医療機関、さらに、体に良いとなる武器を探すことです。
私はそうしたことをサポートする為に、このブログを立ち上げました。これまで、私が学んできた実践毒性研究、そして、化学物質の代替品の開発、自分が癌になって自分で、その癌を消去させた体験などから、世の中の「非常識の常識」を少しでも追放させていきたいと思います。
私は絵空事ではなく確固たる理論があって、はじめて結果が導かれますので、闇雲に良い、悪いということを書くことはありません。あくまで自分の体験の中から、これはと思うものを選別し記して皆さまにお伝えしたいと思います。