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Channel: 『植物マグマ』中山栄基 Official Blog
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【中山栄基の解説】「日米で殺菌剤のトリクロサンが禁止も」を解説します。

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先づ、解説記事を一読ください。
「日米で殺菌剤のトリクロサンが禁止も」
http://www.mynewsjapan.com/reports/2283

トリクロサンは薬用石鹸やうがい薬、食器用洗剤、練り歯磨き、脱臭剤、手の消毒剤、化粧品など殺菌効果をもたらすものとして、幅広く、私たちの生活の中で使用されてきました。構造式は下記に示したように、塩基が3つ、フェノールが1つ付いた塩素系有機化合物でジクロロベンゼンとフェノール類が酸素の架橋によって合体したようなものです。

【トリクロサン構造式】
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ジクロロベンジンはベンゼン環に塩素が2つ付いたものですから、殺虫剤としても使われているので、生体への有害作用は、かなり強いと考えるべきであろう。それ故、このトリクロサンも殺生物剤として作用するわけである。2013年には、動物実験で甲状腺や女性ホルモンのエストロゲン、男性ホルモンのテステトロンに影響を与える可能性が指摘されているので、ホルモン攪乱物質とも考えられます。

しかし、今、この環境ホルモンはどこにいってしまったのか、このトリクロサン、環境ホルモン物質と構造式がかなり類似していませんか。このような内分泌攪乱作用は多くの化学物質がもっていますが、こうした毒性試験はすべての化学物質に実施されているわけではなく、氷山の一角にすぎません。それも、今は闇の中に隠れてしまっているというのが現状でしょう。


【構造式:ジクロロベンゼン】
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5-Chloro 2-(2.4-dichloro phenoxy phenol)
5-クロロ 2-(2.4ジクロロフェノキシ)フェノール

眼や皮膚に強い刺激性を示します。又、急性の毒性試験では、ラットの経口LD50は3.78/1kg、経皮は9g/kgと低いレベルにあります。しかし、慢性の毒性にはっきりとは示されていませんが、有機塩素系化合物には発癌性、肝臓障害が示されるものが多いので要注意物質として取り扱うべきであろう。

更に、嫌なのはフェノールに塩基がくっついたものとジクロロベンゼンが結合したもので、フェノールの化合物には白斑症になる可能性がある。

こうしたトリクロロサンを使ったものが、家庭の中にしっかり、浸透しているのは、驚きです。



【表】内分泌攪乱作用を有すると疑われる化学物質
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出典:「生物還元物質、植物マグマの無限の力」中山栄基著






【参考資料】

トリクロサン(英語: Triclosan)は、医薬部外品の薬用石鹸、うがい薬、食器用洗剤、練り歯磨き、脱臭剤、手の消毒剤、及び化粧品など、様々な場面で使用されている、一般的な家庭用の抗菌剤である。(出典:Wikipedia)


「トリクロサン等を含む薬用石けんの切替えを促します」厚生労働省 2016年9月30日発表 http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000138223.html


FACEBOOKページ 中山栄基
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