現在の日本人は男女とも平均寿命が80歳以上で長寿です。織田信長が「人間50年、化天のうちを比ぶれば、夢幻の如くなり」という一節を好んで舞うシーンが映画やテレビでよくみかけますが、実際はそこまで生きればいいまことに長寿で、江戸時代でも30~40歳が平均寿命だったと想像されています。
こうした寿命は乳幼児の死亡率が高かったからと考えられます。そして、昭和22年(1947年)の日本人の平均寿命は52歳、平成19年(2007年)は82歳といわれ、この60年間で平均寿命が30年も伸びたことになりますから、世界が我が国の長寿の秘訣を知ろうと躍起になって、その理由の解明を試みています。私たちはそんな国で生活しています。しかし、何故か、健康であるとの実感がわかないのは長寿でも、寝たきりや認知症をはじめ、生活習慣病の蔓延で、健康を実感していないからではないでしょうか。
長寿の源は第一に「食事」、第2に勤勉且つ適度な緊張感のある労働と清潔な生活習慣ではないでしょうか。
何不自由なくゆったりとした生活を誰しも送りたいと思っているでしょうが、人それぞれ、満足しきった人生を送っている人はそうはいないと思います。人、それぞれのレベルで悩み、苦しみ、不安、心配など、様々な問題点を抱えて生きています。人間、どのような形でも目的をもって働くことをしなくなったら、生命活動は急激に衰えます。現代人に認知症が急激に多くなっているのは、人生に目的意識を持って生命活動をしなくなる人が増えたからと思います。
野生動物は狩猟ができなくなれば、それは死に繋がります。しかし、今の日本では食べ物を確保しなくても死に繋がることはなくなりつつあります。そうした状況の変化が、寿命を長くさせたともいえますが、活きるハリをなくさせることも同時に生じていると思います。
人間、目的をもって生きることで健康と長寿を得ることができると思います。私の健康と長寿への道は常に野生を摂りいれた生活習慣を実践し、野生植物マグマを作り続けることと、健康、長寿への手法を発信し続けることだと思います。
人間、死ぬまで目的意識をもって、体を動かし、自らの手で食べ物を得れば寝たきり、認知症にはならず、健康な人生を送れる。
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