カビはすべてが悪い訳ではなく、体に良いカビもありますが、食品、食材に発生したカビは良い悪いの判断がつきませんので、とりあえず、捨てることが無難ではないでしょうか。もったいないからと、写真にもありますように、カビの部分だけを取って食べる方がよくいらっしゃると思いますが、カビの発生は目視だけではわかりません。カビが存在しているということは大なり小なりカビがその食品、食材全体に拡がっていると思った方がよいと思います。
私は以前、1トン樽で数トンの梅干しを作っていたことがありました。塩分濃度は20%で漬け込み、水分が上がってきたところで、植物マグマ液を加え、約1ヶ月漬けました。その時、漬物樽の表面部分に厚く、カビの層が出来たのにはビックリしました。漬け込み期間が終了した後、表面上のカビを完全に取り除いてから、梅の実を取り出し、3日3晩、天日干しをして、再度、漬け込み、梅酢が上がってきたところで、もう一度、植物マグマ液を梅酢に加えて、1~2ヶ月、寝かせ、出来上がりです。当然、カビもミクロで見れば存在するはずなのですが、梅干しのカビは問題ないようですね。又、塩分濃度の極めて低い梅干し、例えば5%で植物マグマと共に漬け込む場合は真空状態で行いました。しかし、真空状態にしますとカビは全く生えませんでした。出来上がった梅干しは真空状態から通常の空気中においても、カビが生えませんでした。面白い現象です。植物マグマの還元力によるものかも知れません。
写真1:トマトに生えたカビ
写真2:植物マグマを入れない梅塩はカビだらけで、植物マグマの梅塩は全くカビが生えていませんでした。(梅塩は梅酢が結晶化したものです)
写真3:植物マグマ液を食パンの表面に吹き付けるとカビの繁殖が明らかに抑制されます。
写真4:植物マグマ液を食パンの表面に吹き付けるとカビの繁殖が明らかに抑制されます。
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