化学物質を使用しない自然栽培と人工栽培の様々な違いを確認しましょう(その3)
福岡県朝倉市の平川正寿さんが地元の農家さんの協力のもとに植物マグマを使った自然栽培と化学肥料、農薬栽培での違いの実験的検証を行いました。
米の収穫後の田んぼの状況ですが、この地区に雨が降った時、写真にみるように化学肥料の田んぼは雨水が溜まって、水浸しの状態ですが、植物マグマによる自然栽培をした田んぼは水の浸透が良く、水溜りがありませんでした。この現象は化学肥料を土の中に加えていきますと、土がどうしても硬くなり、強く締まった田んぼになり、根が張りづらく、栄養源をしっかりと吸収できない環境になっています。その逆に、植物マグマの田んぼや畑はふかふかで、棒を入れても、1m以上も入ってしまうほどの、畑が出来るので、この写真でみるように、田んぼも極めて水はけがよいのがわかります。もともと、この田んぼは化学肥料での栽培を40年間以上していたとのことで、1年でコンクリート化された田んぼがここまで、蘇りました。地元の小学生も体験稲刈りをしたり、実験米は神社に奉納されたりと、平川正寿さんのお蔭で、植物マグマが地域で少しづつ認知されてきました。
写真1 稲刈り後の化学肥料栽培の田んぼ
田んぼ全面に水が溜まっています。奥は植物マグマの田んぼで、隣り合わせで実験的検証を行いました。
写真2 植物マグマで栽培した自然栽培の田んぼ
水が溜まっていません。奥は化学肥料の田んぼ
写真3 奥は植物マグマの田んぼで水が溜まっていないのがわかると思います。手前は化学肥料の田んぼで水が溜まっています。
また、非常にユニークな実験として、農薬に強い品種の小松菜の栽培に植物マグマを使用してみました。
作物に農薬を散布しますと、葉が変色したり、ツヤが悪くなったりして、売り物にならなくなります。この弊害をなくすために、農薬をかけても変化しない、化け物のような作物が農家では人気があるのです。でも、そんな作物が出回ったら、これまで以上にしっかりと農薬をかけて、虫に喰われないように防御をするようになるのではないでしょうか。こうなると消費者などどうでもいいということですね。
写真4~7を見てください。確かに、無処置の小松菜は外観上、全く何の変化もありませんが、植物マグマを畑にまいた小松菜の葉は農薬による白い斑点が沢山ついています。つまり、植物マグマを与えることで、通常の小松菜に戻ってしまったことになります。
写真4 化学肥料に農薬処理をした小松菜、全く変化がみられていません
写真5 無化学肥料、無農薬、植物マグマで栽培した小松菜畑の全景、変化なし
写真6、7 & 8 化学肥料+農薬に植物マグマを加えて栽培、葉が白く変色している
FACEBOOKページ 中山栄基