卵巣癌とベビーパウダーのブログ記事 ⇒ 卵巣癌とベビーパウダー
ベビーパウダーは鉱石の滑石を粉末化したもの!
ベビーパウダー(タルカムパウダー、滑石が90%以上)はナプキンやタンポンでかぶれたり、痒みが出た場合に使用されています。これが体内に入って発癌が生じるのではという推測で卵巣癌患者2041人を対象にベビーパウダーとの因果関係を検証した。
その結果、卵巣癌を発症した人では生殖器にタルクを使用していた人が多かったという。しかし、これだけでは、ベビーパウダーが卵巣癌を引き起こすとは断定できないと考える。
しかし、ベビーパウダーといえば何となく赤ちゃんにやさしい、安全な粉末のように感じてしまうが、実際は、岩石の滑石(タルク)というもので、これを粉末にしたものが90%以上、残りがステアリン酸マグネシウム、ホウ酸となっていますので、岩の粉末ですから、イメージとはかなりかけ離れて、本当に安全なのって思いませんか。
しかし、インターネットの「アンチエイジング先生」によるとベビーパウダーは赤ちゃんに使えるほど安全性が高い製品なので顔に使用しても大丈夫と記述してあります。
さて、赤ちゃんは本当に弱いのでしょうか。極めて高い免疫力をもっていますので、私からすれば、有害物にも強いのではと思うのですが。
私は化学物質の毒性研究をしていましたので、滑石についての有毒性に関する資料を瀬良好澄、佐野辰雄先生よりいただいておりました。滑石(タルク)の粉砕作業に5年7か月従事していた人が結核の集団検診で塵肺と診断され、8年後に気管支肺炎及び肺性心症状にて死亡していました。労働科学39.383.1963発表、滑石は組織の変性壊死の傾向が強いということです。
基本的には滑石そのものは岩石なので、皮膚からの吸収はほとんど考えられないのですが、10%以内でステアリン酸マグネシウムが含有されていることから、有機物と混合状態で皮膚から侵入することも大量でないものの考えられるものと推測されます。
しかし、生体への侵入は意外と呼吸器からではとも考えられます。かなり微細な粒子状物質なので、使用時に室内に飛散することも充分に考えられます。飛散量そのものは、さほど多くはないと思われますが、アンチエイジング先生がいうほど、安全性が高いものとは思えません。