9月は東京、横浜、前橋、大阪、博多などで講演会をさせていただきました。その中で、特に急性の症状で治療を受けている人は勿論ですが、長期にわたって、薬を摂取している人は薬による健康障害がどの程度進行しているかを認識する必要があります。降圧剤、ステロイド剤、抗生物質、鎮痛剤、かゆみ止め、ホルモン剤、免疫抑制剤、抗癌剤、放射線、精神安定剤、睡眠剤、便秘薬、インシュリン、各種ホルモンの安定を図る薬、等々、摂取している方は自分の持っている病気の改善、或いは、安定化を目的として医療機関から指導を受け、投薬しているのでしょうが、化学薬剤は摂取すれば、そのほとんどが全身を駆け巡りますから、全身に様々な影響を及ぼします。一つの病気の作用を解決するために摂取する薬が全身を駆け巡るのです。しかも、その作用は1回で終了するわけではないので、繰り返し摂取するのが通常です。
血圧が高いと判断されたら、一生薬を飲んで、血圧が上がらないようにコントロールするのです。糖尿病だったら、血糖値を下げる薬剤を摂取しつづけるのです。病気を治すのではなく、コントロールする方法ですから、薬を飲まなくてもよい時は来ません。これが現代医療の一般的手法と思われます。その場合、薬剤の副作用の方が、本来持っている病気よりももっと怖いことも充分に考えられます。生理痛や身体各部の痛みを抑えるためによく使われているロキソニンやモーラステープは体の各部の粘膜を保護するプロスタグランジンを攻撃するので、粘膜が時には無防備になって重大な症状に陥ることもあるとされています。ステロイド剤や鎮痛剤、抗生物質、免疫抑制剤は体の防御機能である免疫力を低下させたり、蛋白を壊したり、炎症を助長させたり、肝臓をはじめとする身体部位に悪影響を及ぼしたりしますから、そのような影響が血液・生化学検査データが生じてきたら、その薬の摂取を中断することを前提にして、お医者さんと相談すべきです。患者さんの中で一番良くないのはお医者さんに遠慮して言われる通り、薬を飲み続けることです。アメリカではこれまで行って来た医学を改めているということをUCLAの菅原正博医師から伺いました。
治療方法を選ぶのは患者さんだというのです。副作用の強い薬を与えて、これまで持っている症状以外の変化が出た場合、納得していないで、投与していた場合、裁判沙汰になることもあるそうです。アメリカの医学は化学薬剤ではもう生活習慣病はどうにも治せないことがわかっているので、様々な医療が実践されています。菅原先生は植物マグマをもっと有効に活用したいとことあるごとに述べて、今回の鳥取大学行ったで動物実験の成果は大きな一歩であるとはなされていました。