透析歴1年、尿がほとんど出ない。尿素窒素、クレアチニンがかなり高い、アルブミンがかなり低い、このような検査結果でした。そして、言われたことは水分をあまりとってはいけない、高たんぱく質の食事、治療をしましょう。さらに、血液中のカリウム、リンがたかい、しかし、カルシウムは低い、このデータからか、カリウムと、リンはとらないようにして下さいと、言われました。こうした指摘は透析患者にはマニュアル通りのこととみなさんは当たり前に受け止められるでしょうが、当時者にとっては大変なことと思います。
みなさん、透析患者さんになって見てこの病院の指導することができますか、又、ただしい処置だと思いますか。
私はこのような指導をされるほうも、この方の検査データと背景をよく見て指導内容を精査すべきと思います。先ず、カリウム、リンが高く、カルシウムが低いのは、この方の食事が化学肥料でつくられた食材を食べているからだと思います、理由はこれが化学肥料での栽培バランスだからです。野生植物や自然栽培の植物では、ミネラルはカルシウムがもっとも多く、次いで、ケイ素、カリウムになり、リンはかなり低いのです。でも、日本人のほとんどがこの化学肥料の植物を食べているのですから、食材の植物はすべて、よくゆでて、食べることですが、果物は、米は、麦は、どうしますか。人工、養殖化した食べ物、化学薬剤などの摂取による現代生活で病気になっているのですから、カリウムrリンをとるななどというのは、あまりにも、一点のデータしか見ていないことになりますね。次にアルブミンが低いので高たんぱく質療法にすると言うことでしょうか、尿素窒素やクレアチニン、つまりたんぱく分解産物で廃物の値が高いと言うことはかなり高たんぱくの食事をしているのではないか、とも、思われますが、しかしアルブミンが低いと言うことはつくられる肝臓に問題はないかと言うことにもなるが、肝臓の検査データはない。これだけ低いとアルブミンとグロブリンの比が1以下の可能性があります。でも、検査されていない。透析後の検査ゆえにあまり精密にはされなかったようです、透析患者さんも人間です、水分を減らせばもっと尿は出なくなるのではないでしょか?
この方の嘆きはまさに今の医療の限界と、病気をなおすことのできないレベルにあることを示唆していると、言えましょう。